デジタルソサエティ事業部 部長 部長
デジタルソサエティ事業部 部長 茂呂 範

チーム間の潤滑油となり
プロジェクトの成功を
横断的にサポート!

デジタルソサエティ事業部
部長(※2025年取材当時)
茂呂 範

プロジェクト推進担当について

デジタルソサエティ事業部の「プロジェクト推進担当」は、事業部長直轄の組織として重要な役割を担っています。
その主なミッションは、事業部全体の開発力・生産性の向上、システム品質の改善、そして運用や維持の安定性の確保です。

具体的な業務内容としては、開発プロジェクトへの技術的支援、各種プロジェクトのシステム基盤運用の共通化と集約、生産性向上を目指した各種技術開発の遂行、システムトラブル発生時の緊急ヘルプと解析支援、社員の労働時間削減を目的とした事務作業の取りまとめ、社員のモチベーション向上につなげるイベント立案、そして社員の知見を深めるための各種新技術の開拓や外部企業訪問などが挙げられます。

現在、特に注力しているのはクラウドの活用です。システム構成やアプリケーション設計を工夫し、府省・自治体が利用するガバメントクラウドにおけるランニングコストの削減、および行政のデジタル化の推進に貢献しています。
また、AIを活用した業務効率化も進行中です。たとえば、Microsoftツールや内製ツールを用いたシステム開発業務の生産性向上や事務作業の効率化に取り組んでいます。

社員教育にも力を入れており、特に経験が浅い若手社員向けに、AIを活用しながら、実践的なシステム開発のプロセスを体験し、それを通じて問題解決能力を高めるカリキュラムを提供しています。
さらに、新入社員や経験者採用の社員向けの集中コースも設けており、配属後、短期間でのスタートダッシュを実現しています。

部長 茂呂 範
部長 茂呂 範

チームの「潤滑油」としての役割

プロジェクト推進担当の役割は、自らがプロジェクトを主導するのではなく、事業部全体の各開発現場を横断的にサポートし、現場に寄り添いながら、問題・課題を迅速に解決へ導くことにあります。

ときに開発現場では、異なるチーム間で「相手のことがよく分からない」という問題が発生することもあります。そういった場合、私たちは各チームの特徴や雰囲気を理解しながら、相互の情報を連携し、メンバー間の関係を結ぶことで、円滑なプロジェクト運営を支えています。
こうした私たちの「潤滑油」のような働きが、ステークホルダー間の信頼関係を構築し、プロジェクト成功の鍵となっています。

今後の展望としては、システム開発事業の安定化を目指して、技術的な課題解決だけなく、プロジェクトマネジメント領域を支えるPMO(プロジェクト管理オフィス)を強化し、技術とマネジメントのバランスを考えたトータルな支援体制の構築を進める予定です。
また、新しい施策を通じて、事業部全体への貢献度をさらに高めていきます。単なる技術支援組織ではなく、プロジェクト全体のバランスを取り、人と人を繋ぐ重要な役割を果たせるように日々取り組んでいきたいですね。

これまでの経験を活かして変化を推進

私自身、過去の大規模プロジェクトでは課長間の対立を解消するためにインフォーマルなコミュニケーションの機会をあえて作るように意識し、その中で業務の相談を受けるなどしてプロジェクト内外の関係者との関係性を築いてきました。
困難も多いプロジェクトでしたが、最後に全員が笑顔で締めくくることができたのは、非常に印象的な経験です。

こうした経験を踏まえ、プロジェクト推進担当としても、基盤チームと業務チームの対立解消や、見落とされがちな業務の拾い上げを行い、個々の課題解決や作業効率化もさることながら、プロジェクト全体をより良い状態にしていくことに重きを置いたサポートに注力しています。

この部署自体が設立されたのは3年前。当初はエンジニア不足が課題で、部内にエンジニアを集約し、コミュニケーションを活発化させることで、課題の共有に取り組むことが主な業務でした。

大規模プロジェクトともなると、社員だけでも100人以上が参加することになり、一つの統括部となります。その時に、必ず技術系のプロジェクト横断チームが組織され、プロジェクトを成功に導くために業務を遂行します。
そのようなチームの場合、各メンバーがそれぞれの担当プロジェクトに軸足を置いたまま所属を変えて1組織に集めても、チームとしての一体感や機能性に欠けてしまうところに課題があると感じていました。

そこで、プロジェクト推進担当を技術系メンバーが集まっただけの組織にするのではなく、いかにして事業部を良くしていくかを考え続ける技術横断チームの事業部版だと考え、「持続可能で価値を生み出す組織を目指すにはどうすべきか」を考え抜き、事業部全体に貢献できる体制づくりを決意しました。
そのために、関係部署との信頼関係を築くべく、積極的なコミュニケーションを図り、なるべく自分も一緒に汗をかいて、各部署の業務内容や人間関係の理解に努めています。

部長 茂呂 範
部長 茂呂 範

多様性を生かしたチーム構成

プロジェクト推進担当は現在5つのチームで構成されています。

  1. ①基盤維持業務の共通化を行う「基盤維持共通化チーム」
  2. ②複数のプロジェクトの基盤構築を手掛ける「基盤構築支援チーム」
  3. ③組織全体の生産性向上を目指す「エンジニアリング力向上チーム」
  4. ④ノウハウ共有や職場連携を促進する施策を行う「組織活性化施策推進チーム」
  5. ⑤社員の稼働削減のための「共通業務集約化チーム」

全体で約30名のメンバーが在籍しており、約6割が40歳以上のベテラン、20代・30代の若手が約4割という構成になっています。特に30代の社員の場合には、プロジェクトの現場で経験を積んでいただくことを重視しており、ベテランと若手でタッグを組んだチーム編成にしているのが特徴です。
メンバーの約6割が技術志向ですが、それ以外の分野に興味を持つメンバーも多く、多様性が組織全体の強みとなっています。開発だけなく、「この課題をどう解決すべきか」をチーム内で議論しながら、自分たちでアクションを起こす意識をもって業務に取り組んでいます。

プロジェクト推進担当では、技術的なスキルだけでなく、人間関係構築やプロジェクト全体を俯瞰する能力も重要です。ここでの経験は、プロジェクトマネジメントや対人スキルを磨くうえで非常に貴重なものになりますよ。

部長 茂呂 範
部長 茂呂 範
A word to recruiters

先輩からのメッセージ

プロジェクト推進担当では、求める人材像を年齢層に応じて異なる視点で考えています。

若手社員には「まずは挑戦してみよう」という積極性を持ってくれることを重視しています。
ベテラン社員が多い環境なので、若手の新しい価値観で組織に新しい風を吹かせてほしいという思いが強いです。挑戦して壁にぶつかったとしても一緒に解決策を見出せるサポート体制があるので、臆さず発言したり提案したりしてほしいと思っています。

30代の方には、これまでの経験を活かしつつ、培ってきた専門性を深掘りしながらさらに磨いていくことを期待しています。この時期はキャリアの基盤を固める重要なタイミングなので、自分の得意分野を深めたいという意欲がある方にぜひ来ていただきたいです。

40代以降の方には、自分の専門分野をしっかりと持って過去の経験を活かしながら業務を遂行し、プロジェクト内外で影響力を発揮して成果を出していくのはもちろんのこと、後進を育てて自分が積み上げてきた仕事や磨き上げた技術を途絶えさせることなく次の世代へ伝承することも期待しています。

共通して重要視しているのは、技術への興味や関心、プロジェクトマネジメントの経験や知識があること、そして何より「誰かの役に立ちたい」「責任を持って真摯に仕事に取り組みたい」という思いです。

真面目に取り組む姿勢がきちんと評価される環境なので、自分の成長を望み、組織に貢献したいという意欲を持つ方にとって、この部署は理想的なステージです。
様々な課題に柔軟に対応できる方、そしてIT業界でさらにキャリアを広げたい方は、ぜひチャレンジしてみてください!

部長 茂呂 範
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